3/17/2013

短歌の添削

Twitterで俵万智さんが短歌を添削してくださるということなので一首投稿した。

短歌と私、というといつも思い出すのが中学生の選択国語(普通の公立中学だったけれど国語や数学、設定された好きな科目から選べる授業が週に数コマあった)の授業だった。
その授業では図書室で短歌を作るというのがあって、

  三十一文字いくらたっても浮かばない私の脳は冬眠中

という歌を作って散々先生にダメ出しされた結果、

  三十一文字いくらたっても浮かばないすごいなと思う俵万智さん

という歌に落ち着いた。

どうして最初の歌はダメで、あとのは良いのかを最近ずっと考えていて、
1. 前者は「いくらたっても浮かばない」「冬眠中」というのが冗長。31文字も使わないで表すことができてしまう。同じことを2回言っている。
2. 後者は少なくとも俵万智を読んでいるような読書好きな人物が想像できる。
というような理由だろうということに気づいた。

この中学生のとき以来、8年くらいずっと歌を詠むということはしていなかったのだけれど、ちょうど1年前に初心者向けの歌会に参加させてもらったことがきっかけで短歌を少し詠み始めた。
だからこういう個人的な理由で、俵万智さんに短歌の添削をしていただけるなんてありがたく思うと同時に、素晴らしい巡り合わせだと感じる。


さて、投稿について。
今日詠んだ歌ではなくて、ぱっと思い出したのを慌てて投稿した。
募集が始まったのを見たのが13時で、13時5分くらいには予定があったから。
あとで確認したらもともとの自分の歌は五句目に別の言葉を使っていたのだけれど、まだ今回投稿した歌の方が拙くないと思ったのでそれは良い。

今回投稿したのは

  風邪ぎみの郵便受けは身震いしひとあしさきに朝をむかえる

で、添削していただいたのが次の歌。

  風邪ぎみの郵便受けが身震いしひとあしさきに朝をむかえる

華道をやっていたときから常々思っていたことだけれど、素晴らしい先生というのは、悪くはないもとのものに少し手を加えて、誰がみてもはっきりと良いものに変えてしまうのだからすごいなあと思うし、自分で良いものを作るだけでなく、そういうことができる人が本当に技術のある人なのだろうと思う。
この自分の歌が悪くないって言いたいわけではなくて、弟子や生徒が作った歌や生け花全般のこと。
そういえば、NHK短歌でも添削のコーナーが一番好きで、いつも一時停止して添削を予想しながら見ている。

『短歌のレシピ』は必ず読みたい。

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